あなたは更年期症状が
『ほてり・のぼせ・イライラ』だけだと思っていませんか?
こんなことまで!?と思うような更年期症状もあり、
知っておくだけで万が一の病院選びに迷うことはありません!
治療を遠回りして悪化しないためにも
目を通しておくだけで将来の役に立つはず。
5つの症状の原因も合わせて紹介しているので
自分の体の理解を深めて快適な生活を送りましょう。
なる人が多い!症状5選
具体的な更年期の症状を5つ挙げるとしたらこの症状!
①のぼせ・発汗
②頭痛・肩こり・関節痛
③なぜかすごく疲れやすい
④いらいら・情緒の不安定・不安感
⑤皮膚のトラブル(乾燥・湿疹・蕁麻疹)
これらが当てはまる方は急な体調の変化で
整形外科へ行ったり
脳のMRIを撮る、
心療内科へ行くなど色々な病院へ行きがち。
しかし原因が特定されず
「歳のせいですね」
「ストレスかも」
「様子を見てみましょう」
などと言われることが多々あるそうです。
困っていて今すぐ解消したいのに!!
と思っていても対処法が分からない…
そんな方は病院選びが間違っているかも!?
あなたがこれらの症状で悩んでいる場合には
まずは婦人科、特に更年期症状に詳しい病院へ行くことがおすすめ。
身体の中で何が起こっているのか、
細かくみていきましょう
症状別!体の不調の原因は?
まず症状の原因を解説するために理解しておいてほしいこと。
それは『更年期』とは何なのか?ということ。
女性は全員、更年期に突入すると閉経が起こります。
最後の生理から前5年、後5年の計10年を
『更年期』という時期として呼ぶことをご存知でしょうか?
これは女性の誰もが経験することで、『更年期』がない人はいません。
しかし『更年期症状』の有無には個人差があり、
症状が重い方から全く感じない方まで様々です。
現代女性の閉経平均年齢は50.8歳。
そのため40代後半から更年期症状を感じる方が増えてきます。
この誰にでも平等に訪れる『更年期』と
身体の不調を感じる『更年期症状』を理解した上で
実際に何が起こっているのか詳しくみていきましょう。
①のぼせ・発汗
更年期症状として有名なのはこの症状。
■さっきまで寒かったのにわーっと汗が出てくる
■緊張するとたらーっとつたうほど汗がでる
■汗をかいちゃいけないと思うほど汗を掻く
など日常生活で困ることが多いかと思います。
これらの原因は『自律神経』
ホルモンのバランスは常に脳がコントロールしています。
脳の視床下部や下垂体というところは働き者で、
自律神経・免疫機能・精神状態
などの色々なバランスを取りながら
ホルモンの指示も出しています。
自律神経が乱れる原因は閉経に大きく関わります。
閉経というのは卵巣の寿命とも考えられ、
閉経を迎えた女性は卵を使い切り、
卵巣は「もう卵が出せません…!」という状態になります。
それに対して脳は
「大変だ!ホルモンが出せない!
卵巣さんが働いてくれない!もっとがんばれ!」
と卵巣にたくさんの指示を出します。
しかし卵巣の力はどんどんなくなってきているため、
指示通りにホルモンを出せなくなるのです。
そうすると脳はもっと焦り、
どんどん興奮してきてしまいます。
結果、自律神経が引っ張られ
急に暑くなって汗が出るという症状が出てくるのです。
自律神経というのは体温の調節もしています。
そのためバランスが乱れると
ほてりや発汗などの症状が出るのは必然。
卵巣がホルモンを出せない
⬇
脳がちゃんと働くよう指令を出す
⬇
卵巣は応えられない
⬇
脳がもっと興奮して自律神経がガンガン刺激されてしまう
というサイクルに陥り、
わーっと熱くなったり手が震える、
動悸がしてくるなどの症状に繋がります。
そうすると皆さん病気になったんじゃないかと思い
心療内科や心臓の病気を疑いますが、
この年代の方にまず疑ってほしいのは『更年期症状』。
婦人科、特に更年期症状専門の外来がある病院に行くことをおすすめします。
②頭痛・肩こり・関節痛
意外とこれも悩んでいる方が多い症状。
■常に頭が痛い
■起きると毎日指や手首、歩いた時に足首が痛い
■何ヶ月もずっと肩が痛い
など悩んでいる方が多く、
これも更年期なの?加齢じゃないの?
と気づかない方も多いかと思います。
この痛みの原因は『女性ホルモンの減少』
女性ホルモン=エストロゲンは
コラーゲンの合成に使われています。
エストロゲンが作られなくなった身体は
当然コラーゲンの生成率も減り、
関節の間にあるコラーゲンがすり減ってしまうことに。
結果、身体の関節あちこちが痛くなってしまいます。
頭痛に関しては
まだメカニズムが明らかになっていないことも多いですが
『エストロゲンの減少』が原因ではないかと言われています。
同時にカフェインの摂取量や
アルコール摂取量も関係すると言われているので、
これらを控えつつホルモン補填療法で
様子を見てみることもおすすめします。
③なぜかすごく疲れやすい
■寝ても寝ても疲れが取れない
■そもそも不眠で眠れない
これは『脳のバランス調整がうまくいかず、眠りの質が落ちてしまう』ことが原因。
疲れているのに眠れない
⬇
悶々として朝を迎える
⬇
だるくてしょうがないのに仕事へ行く
…というような事があるととても辛いですよね。
眠れなかったり疲れが抜けないと
それが原因でいらいら鬱々する方も多いはず。
『脳のバランス』と言いましたが、
これも①の『自律神経』が司る部分。
本来はしっかり眠ることで取れる疲れも、
眠りの質が下がることにより
「すぐに疲れやすい」「四六時中疲れが抜けない」
ということになってしまいます。
身体的な疲れ、精神的な疲れがあると思いますがこちらは前者。
精神的な疲れについては④で説明していきます。
④いらいら・情緒の不安定・不安感
■ちょっとしたことでイライラする
■不安感や何か嫌な感じがする
■理由がないのに気分が鬱々する
もしかして…と思う方が多い項目ではないかと思います。
イライラしていると
「あれ?もしかして更年期じゃないの?」
と言われ余計にイライラしたというエピソードや
・常に鬱々してやる気が出ない
・何もしたくなくて外に出られなくなってしまった
など深刻な症状を抱える方も。
これらの原因は『セロトニンやドーパミン不足』
セロトニンは幸せな感情、
ドーパミンはやる気を出してくれるホルモンです。
どちらもエストロゲンの減少に影響を受けることで
分泌量が減ってしまい感情面に大きく影響を及ぼします。
そもそも更年期世代の女性は子供の独立や親の介護、
パートナーの定年など生活環境が変わりやすい年代です。
コロナ禍のテレワークにより生活環境が変わり
ストレスが蓄積させやすい状況になった方もいるのではないでしょうか?
普通に過ごしていてもセロトニンやドーパミンの影響で
精神的にまいっているうえに
生活環境の変化によるストレスによる追い打ちで
更年期症状の引き金になることも。
・本当はイライラしたくないのに感情コントロールができない
・何もやる気が出なくて部屋から出られない
・お風呂や食事などが面倒でできなくなってきた
そんなことになる前に婦人科へ相談行くことをおすすめします。
⑤皮膚のトラブル(乾燥・痒み・湿疹・蕁麻疹)
■急に湿疹が出たりカサカサすることがある
■昔は肌が強かったのに何故か最近敏感になってきた
■デリケートゾーンが痒い
これらのお悩みもよく聞きます。
これは『コラーゲンの減少』が原因。
関節痛でもお伝えしましたが、
エストロゲンはコラーゲンを作るための大切な材料。
エストロゲンの低下によりコラーゲンが作れなくなると
肌の弾力は失われ、保水力もなくなり
ターンオーバーが乱れたゴワつきカサカサ肌に。
こうなってしまうと衣服の擦れなどの
外的刺激にも弱くなり痒みが出たり急な蕁麻疹、
膣粘膜も当然コラーゲンで水分や弾力を保っていますから
乾燥やかゆみが出てしまいます。
ピルに苦手意識のある方は
今回は更年期の代表的な症状について詳しく解説していきました。
色々と紹介していきましたが
更年期症状は上手に付き合えば楽になる場合がほとんどです。
ピルに抵抗がある方も、
本来身体の中にあったホルモンを
少しだけ補充して手助けをするものだと考えたり
以前とは違ってごく少量のものも出ています。
ピルなどの錠剤のものは腸から吸収させるタイプですが、
テープを貼って皮膚から吸収させるタイプ、
ジェルを腕や内ももに塗って吸収させるタイプ、
漢方など様々な方法があります。
気になる方はこちらの記事がおすすめ。
https://www.kateigaho.com/migaku/63351/2/
ピルは怖いものと思っている方も、
錠剤以外の色々な方法で緩和して上手に付き合うことで
緩和することができますので怖がらずに相談してみましょう。
FEMOONではこれらの症状を緩和するためのトリートメントを行います。詳しくはこちらをご覧ください。https://femoon-salon.com/menopause/
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